今年は、PGA(全米プロゴルフ協会)が設立されてから
ちょうど100周年になる節目の年です。
これだけ長い歴史を持つプロゴルフですから、
この100年の間には、思わず歓声を上げてしまうような
数々のスーパープレイが生まれてきました。
そして、珍プレーも・・・
ゴルフ好きの方は、Youtubeなどで、
ゴルフのスーパープレイ集は、
ご覧になったことがあるかもしれませんが、
本日は、一風変わった
「珍プレー集」をお届けしていきます。
あなたも、普段仲間内でプレーをしているなかで、
「ティーショットが隣のコースに行ってしまった」
ということや、
「池ポチャかと思ったら水面でバウンドしてグリーンオンした!」
といった珍プレーを目にしたことがあるかもしれませんが、
本日お届けする珍プレーは、その比ではありません。
あなたの予想を超えた
「まさか!」の珍プレー集をお楽しみください!
2度の“サボテンショット”(デビュッソン/フランス)
舞台は、2014年、アメリカ アリゾナ州。
WGCマッチプレー選手権の決勝で“それ”は起こった・・・
この日トーナメントを勝ち抜いたのは、
「タイガー2世」との呼び声も高いご存じジェイソン・デイ、
そして、デビュー間もないフランスの新星
ビクトル・デュビッソンの二人だった。
19ホール目、デビュッソンの第2打、
グリーンオンを狙いたい場面であったが、
ボールは大きくグリーンの外へ。
ボールが止まったのは、
アリゾナらしいサボテンが群生する茂みの中だった。
あんなサボテンだらけの場所だったら
誰しもアンプレヤブルだと思いきや、
なんと、デビュッソンは茂みのなかへ!
そして、そのままサボテンまみれのなか、
見事アプローチショットを見せたのだ!
ボールは見事ピン側3メートルのところにまでより、
パーをセーブすることに成功!
しかし、ドラマはこれで終わりじゃなかった・・・
なんと、続いての20ホールでも
再びサボテンのなかに打ち込んでしまう。
だが、デビュッソンはひるまない!
続いての「サボテンショット」では、
ピンハイにつける離れ業をやってのけたのだ!
これには、対戦相手のデイも思わず苦笑い。
結局、勝負はデイが制したが、
デビュッソンのプレーは間違いなく、
記憶に残るプレーとして、多くのゴルフファンの
頭に刻まれるものとなった・・・
▼デビュッソンの“サボテンショット”
木の上からの“ターザンショット”(ガルシア/スペイン)
サボテンからのショットで周囲を驚かせたデビュッソンだが、
そのデビュッソンを越える場所からの
リカバリーショットを決めてみせたのが、
スペインのセルヒオ・ガルシアだ。
舞台は2103年、アーノルド・パーマー招待でのことだった。
4日目のこの日、10番(パー4)で
ガルシアの打った球は大きく曲がり、
ボールはなんと、大きな木の幹の上に落ちた。
木の上に乗ってしまったということで、
アンプレヤブル以外の選択肢はないのが普通だが、
ガルシアは周囲がざわつくなか、おもむろに木を登り始めた。
木に登ったガルシアは、クラブを手に、
打ち方を試行錯誤しながら、
見事に「木の上から」リカバリーショットを決めてみせたのだ!
この一部始終を見ていたウィリアム・マクグリットは、
インタビューのなかで、
「あれはひょっとすると木専用アイアンだったのかもしれない。」
と冗談を飛ばしたが、
木の上に乗っても打つという選択肢を選んだ
ガルシアの執念にはアッパレである。
▼ガルシアの“ターザンショット”
まるで弾丸!“水切りショット”(カイマー/ドイツ)
最後はドイツのマーティン・カイマーの水切りショット。
水切りショットといったら、
アマチュアゴルファーであるあなたも
挑戦したことがあるかもしれないが、
カイマーの水切りショットは、
あなたがイメージするものと全く違う。
通常水切りショットは、
水面をボールが2度、3度とバウンドして進んでいくものだが、
カイマーの弾道はまるで弾丸!
ほぼ垂直に、水面を弾きながらグングン進んでいく!
それだけでも一見の価値のあるものだが、
本当にスゴいのはここから!
実は、この水きりショットは、
ティーショットだったのだが、
グリーンオンしたボールは真っすぐとピンの方へ。
そのままピンを少し過ぎたところで、
ボールが微妙な傾斜で戻ってくる。
そして、ボールはカップのなかに・・・
なんと、カイマーは、「水切りショットで」
ホールインワンを達成してしまったのだ!
まさにマンガでしかできないような
神業を見せたカイマーだが、一つ残念なことが・・・
それは、このコースは、
練習コースだということ。
これが、本番だったらまさにゴルフの歴史に名を残していた
神業ショットとなっていたことだろう。
▼カイマーの“水切り”ホールインワン
さて、いかがでしたか?
やはり、ゴルフは、
何が起きるかわからないのでおもしろいですね!
これからもGOLFLOGでは、
このようなゴルフに関するおもしろ記事も
お伝えしていくのでお楽しみに!